菊花

菊花

天洲流吟詠会において「菊花」を吟詠しているその大半は女性となっているようです。
別に、男性が詠ってはいけない作品というわけではありませんが、市販されている他の流派の詩吟のテープのなかに収録されている菊花も女性が吟詠しているものばかりとなっているので、すっかり菊花と聞くと女性専用というイメージがついてしまっているようなのです。

そんな菊花の意味をきちんと知るために内容を調べてみることにしましょう。
ある夜のこと、初霜が降りて屋根瓦は薄らと白くなっているようです。寒さに耐えかねたかのように、芭蕉の葉は折れてしまい枯れたはずの葉も傾いてしまっているのです。このように、花という花は皆しぼんでしまうものですが、この寒気のなかよく耐え東側の菊だけは咲いているようです。霜一面の白い景色のなかに菊の持つ黄色がとても鮮やかなもので朝の風情といったものはひときわ清らかに感じられるものとなっています。


他の花にはない菊の強さというものが感じられる内容ですよね。
そんな菊を人間に例えれば誰にも何にも負けることのない一人の人間として強くありたいととらえることもできるのではないでしょうか。

女性が詠うとさらに意味に深みが増すようでもあります。

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