呼吸法

呼吸法

吟詠でよくおこなわれている呼吸法といえば腹式呼吸法になります。
胸だけでおこなっている呼吸法ではないので、腹筋を鍛えることもできるかもしれませんね。

この詩吟で用いられている腹式呼吸法は、ドイツ唱法の呼吸法によく似ているといわれています。
ドイツ唱法の腹式呼吸では、息を保つ方法として吸い込んだ息を腹筋の力で腹に固定していくというやり方になるのです。
そのため、あまり腹式呼吸法に慣れていない日本人が実践しようとすると腹筋やその他の筋肉もかなり鍛える必要があることでしょう。

若いうちであればこのドイツ唱法に似た呼吸法で詩吟をおこなっていけば良いと思われますが、歳を重ねて筋力も衰えていってしまうと腹式呼吸法も辛く感じることになってしまうでしょう。辛い呼吸法で詩吟をおこなったとしてもけっして良い作品として人に聞かせることはできません。

とすれば、良く透るような美しい声と母音の響きがきちんと伝えることができるような呼吸法を身につけていったほうが良いのかもしれません。
人によっても呼吸法の向き不向きといったものがあるので一概にはいえませんが、喉のフォームを常に一定に保ち続けていくようにしていくことが大切になってくるようです。