寒梅

寒梅

寒梅(かんばい)は、新島襄(にいじまじょう)によってつくられた作品となっています。
この新島襄という人物は、明治時代の宗教家でもあり教育者の一人もありました。
また、杉田玄白について、蘭学を学んでいたという博識高い人物だったようです。

この寒梅を現代でも分かりやすく訳してみることにしましょう。
庭先にある一本の梅の木、それを寒梅とでも呼んでみよう。その寒梅は、どんな強い風にも耐え、雪にも忍びまるで笑っているかのように平然と咲いている。寒梅は特に争うこともなく無理に一番咲きを競って努力したということもしていないのに自然にあらゆる花の先駆けとなったのだ。その姿というものは、とても謙虚なもので人間もこうありたいものです。


多くの風雪を凌ぎながら、どの花よりも一番咲きに咲いた梅の花を寒梅を称し、争うこともなく無理をすることもないというゆとりを持った自然体という姿を世の中の指導者となる人物に例えたものとなっているのでしょう。
現代から考えてみると、世のなかに立っている指導者となっている人こと梅の木のようにいつまでも謙虚な心持ちでいて欲しいという願いも込められているような詩だと考えさせることができるようですね。

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