九段の母

九段の母

九段の母は、佐藤富房（能代八郎）によって作曲されたものとなっています。
九段の母においては、戦死してしまった息子がまつられている靖国神社に東北地方からわざわざ足を運んでお参りにきた母親のことを描いたものになっているものだとされており、だいたい昭和１４年ごろの詩だといわれているもののようです。

タイトルにも出てきているこの九段というものは靖国神社のある場所のことをあらわしているのだそうです。戦争で亡くなってしまった多くの軍人たちはすべてこの靖国神社において祀られていることになっていたというのです。

九段の母を見聞きしていくと、詞のなかでは、戦死してしまった息子のことをとても名誉なことだと感じられる詞で詠っているようにも思えますが、人によっては詞の言葉とは裏腹に息子を戦争で失ってしまった悲しみや戦争への虚しさをいったものも感じることができることでしょう。

また、この曲は様々なアレンジをされていることが多い曲です。
ギターやフルートというものでアレンジされていることも多いものです。

戦争を知らない現代人にとっては是非とも見聞きしてもらいたい、そして詞の意味の一つ一つをしっかりと理解してもらいたいものだと思われます。