名槍日本号

名槍日本号

名槍日本号（めいそうにっぽんごう）は、松口月城（まつぐちげつじょう）によってつくられた作品となっています。
この松口月城は、医学学校を卒業して、１８歳という若さにして医師となり当時の世人たちを驚かせた秀才でした。医業をすすめていく傍らでは、漢詩を学び、詩・書画ともに巧みな才能を持っていたといわれている人物なのです。

さて、この名槍日本号の意味を現代風にしてとらえてみることにしましょう。
酒が好き。もともと酒は好きだったが大きな杯に並々と盛られた酒を一気に飲みほして周囲にいる人々を驚かせたのはただ、福島正則侯が使用したとされているこの槍が欲しい理由にあったのだ。酒の入った杯を飲みつくしていくことが約束としてこの槍を拝領して持ち帰ることができたのです。


ちょっとやそっとの酒を飲んだ程度では槍をもらうことは出来ないはずです。
酒の好き具合がまじまじと考えさせられるようでもあり、槍が欲しいがために好きな酒をいっぱい飲むことを楽しんでいるようにも感じさせられるような詩となっているようですね。
けっして酒に呑まれることなく次々に杯を重ねていく姿には誰もが驚いたようで、大酒飲みに周囲を驚かせる様子は傍から見ていれば楽しめるような光景かもしれませんね。