題壁

題壁

壁に題す（へきにだいす）は、村松文三（むらまつぶんぞう）によって作られた作品の一つです。
医学を学んでいた一人でもあり、志といったものも厚い人物であったといわれているのです。

それでは、壁に題す（へきにだいす）の意味を簡単にとらえてみることにしましょう。
男が故郷を離れていくには志を立てていくことになる。もしも学問が成就しないようであれば死んだとしても故郷には帰らないつもりなのだ。自分の骨を埋める場所は故郷の墓地に限ったことではないのです。世の中は、どこへ行ったとしても自分の骨を埋めるにはふさわしい青々とした美しい山があるではありません。


この詩のタイトルにもなっている題壁、壁に題すというのは、作者が学問に志して故郷から出て行く際に、その決意を壁に書きつけたものから付けられたものとなっているのです。

一度故郷を離れると誓ったのであればどんな苦難があったとしても舞い戻ってくるようなことはしないべき。別に故郷に墓地をつくる必要などなく、世の中にはこんなにも美しい自然があるのだから墓地をつくろうと思えばどこにでもつくることができる。

自分の志しというものを強くあらわしている詩となっているようです。
志しの在り方というものを感じさせられる詩の一つですね。