四海波

四海波

四海波（しかいなみ）を作ったのは本宮三香（もとみやさんこう）です。

四海波では、四方の海が静かな様子をあらわしている漢詩の一つとなっているようです。
そんな意味から、波風が静かにおさまることで天下国家が平和なことを祝うものとして祝い事の際にも謡われることがあるのです。
そのため、この四海波は祝儀用としても謡われているようなのです。

詩吟を好んでいる人が身近にいるのであれば、もしかしたら結婚式・披露宴の際にはこの四海波を聞くことができるかもしれませんよ。
緊張を解きほぐすこともできるかもしれませんし、ちょっとした心穏やかな気持ちにもさせてくれることができるかもしれませんね。

実際、披露宴のなかで四海波を詠われたという人の声も多く聞くことができました。
詩吟と聞くとちょっと古臭いイメージを最初は持っていたと言っていましたが、実際に披露宴の席でおこなわれた詩吟に耳を傾けていると穏やかな気持ちにもなり、未だちょっと緊張が解れていない心も緩やかになったというのです。

現代人にとってはなかなか馴染みのないような詩吟となっていますが、何処かホッと安心させてくれるような日本の伝統文化の一つを大切にしていくのは良いことですよね。