芳野懐古

芳野懐古

芳野懐古（よしのかいこ）とは、詩人の一人でもある藤井竹外（ふじいちくがい）によって生みだされた詞の一つです。

芳野懐古は、思ったままを述べられている叙景詞となっており親しみやすい詞の一つとして有名なものになっています。
しみじみとした情感を感じさせてくれることのできる詞となっているので、有名な藤井竹外の詞のなかの一つとなっています。

芳野懐古の持つ詞の内容としては、花見をするつもりで吉野に来たものの既に花は散ってしまった後になっていてとても寂しいものだった。そんななかで掃除をしていた老僧がわざわざ掃除の手を止めて南朝の昔話をしてくれたというところにあります。残念ながら花見をすることはできなかったものの、老僧から感慨深い話しを聞くことができたので良い一日を過ごすことができたという意味になっているのです。


この芳野懐古の意味を知っている人がお寺などに足を運んだ際に和尚さんや小僧さんたちの姿を見たときには芳野懐古を詠んだ藤井竹外の気持ちが目に見えて分かるようだと感想を持つ人が多いようなのです。

またお寺という場所自体が心を和ませることができる場所の一つでもあるので、芳野懐古の詞の意味を深く捉えることができるのだそうです。