金州城

金州城

金州城（きんしゅうじょう）は、乃木希典（のぎまれすけ）によって作られた作品となっています。

乃木希典は、明治時代の軍人の一人でした。
多くの文学や剣術といったものも学びながら詩歌にも秀でていたものがあるとされていた人物の一人です。

では、そんな乃木希典がつくった金州城の意味を調べてみることにしましょう。
山も川も草も木もすべてにおいて砲弾の跡が生々しく残っていてすっかり荒れ果ててしまった光景が広がっている。見渡す限り、香ってくる風もまだ生臭い戦場のものであるようだ。私が乗っている軍馬もここから先へ進もうとはせずに、傍らにいる者たちも同じように静かに黙っているばかりで何も語ろうとしない。ただただ夕陽が傾く金州城の外にしばらく茫然としたまま佇んでいたままだった。


戦の後となってしまった光景を目の前にすると感慨無量悲壮の極みとして茫然と立ちつくしているしか出来ないといった情感を感じさせることのできる詩となっているようです。
戦が終わったあとの土地など実際に目の前にしたことはありませんが、何も発することができないほどただ立ち尽くすことしかできない光景といったものは、何も考えることなど出来なくなってしまいそうですよね。