九月十三夜

九月十三夜

九月十三夜は、上杉謙信によってつくられた作品となっています。
上杉謙信と聞けば、歴史上の人物の一人としても聞き慣れている人物の一人でしょう。
幼名は虎千代、元服してからは影虎として、更に32歳のときには輝虎、41歳以後になると謙信と称していたのです。有名な武田信玄との一騎打ちをおこなったとされている川中島の戦いも非常に歴史的有名な戦の一つとなっていますよね。
そんな謙信でしたが、49歳という若い身で亡くなったとされているのです。

では、九月十三夜について紹介していくことにしましょう。
霜は我が陣営に満ちており秋の気配が清く澄みわたっていて清々しいものとなっている。空を仰いでみれば雁が鳴き、夜の月は冴えわたっていた。さて、今夜は越後・越中の山々に能登もあわせてまことに雄大な景色を眺めることができそうだ。故郷の家族たちが遠征の我が身を心配しているかもしれないが、それはそれで結構なことだ。今夜はこの名月を心ゆくまで眺めていこうではないか。

九月十三夜の名月のもとで酒宴を催し、得意満面の感慨を詠んだものとなっているようです。
謙信がつくったとされている漢詩は、たったこれだけ。
それだけに、重みの感じられる詩となっているのではないでしょうか。

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