音階

音階

吟詠をおこなっていくうえでは俳句などにおいて民謡音階というものが使用されたりしていることがあります。

今、日本の伝統音楽においての音階の研究は多くおこなわれてきています。
しかし、吟詠ではある程度決まりのある音階というものは無いとも言われているのです。

一定の音階が揃っておこなわれている吟詠もあれば、特に音階といったものに定めのないという吟詠をおこなっているものもあるというのです。それは、少ないものながらも当時に録音されて残っている吟詠の作品を聞き比べていくしか推測できることはできないのですが、詩吟には多くの流派といったものがあるといわれていますし、その流派によっても使われている音階というものは異なっていたのかもしれません。

現代で一般的におこなわれている吟詠の音階では５つの音によって出来上がっているものが多いようです。
音階を使ってどう詠うかによっても詩吟の持つ旋律の重要さというものを感じることができるでしょうし、現代においては日本国内にも海外の音楽が多く広まってきている時代になっていますから吟詠の持つ音楽の素晴らしさと洋楽の持つ音楽の楽しさについての違いといったものを聞き比べてみるのも楽しいかもしれません。